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抽象的な単語をイメージに変換して記憶する方法

  • 概念とか抽象的な単語がイメージできません。
  • こういった単語でも記憶の宮殿で覚えることができるのでしょうか?

こういった質問をよくいただきます。

昨日コメント欄でもこれに関する質問をいただいていたので詳しく書いてみたいと思います。

コメント欄の質問の内容はこちら

 

抽象的な単語でもイメージに置き換えて記憶する

抽象的な単語でも記憶の宮殿を使って記憶することができます。

その際に大事なことはイメージに置き換えることです。

 

そのイメージを描くことが難しいんだけど・・・

って声が聞こえてきそうですね。

 

力技で強引にでもイメージに変換

 

こちらは記憶力競技の過去問なのですが、イメージが描きやすいものもあれば、イメージ化しにくいものもありますよね。

たとえば65の「ブロッコリー」 87の「チューリップ」 89の「チョコレート」

これらは比較的イメージしやすいと思います。

 

それに比べて、59「普及させる」 34「過小評価する」

これらをイメージに変換しろって言われても、パッと浮かんでこない人もいると思います。

 

そんな時でもイメージを作れるように工夫をしてみましょう。

たとえば「普及させる」ですが

「ある村ではまだ携帯電話が使われていなくて、携帯電話を配って回って普及させる」

みたいに勝手にストーリーやシチュエーションとかを決めて、強引にでもイメージに変換するのです。

私はこれを「イメージの力技」と呼んでいるのですが、これもトレーニングで鍛えることができます。

イメージ力や想像力がついてくればスラスラとできるようになってきますよ。

詳しくはこちらを参考にしてみてください。

イメージトレーニングを1年間続けて実感した4つの効果

 

本来の意味からかけ離れていてもOK

イメージに変換する際に本来の意味と違っていても構いません。

たとえば昨日のコメント欄の質問に出てきた「功利主義」という単語。

これをイメージに置き換えるには、「こおり」という音から「小売り」とか「氷」とか自分がイメージしやすいものに置き換えてみるのです。

私の場合なら

ご飯にもお味噌汁にも氷を入れて冷やして食べる氷主義の変わった人

こんなストーリーやイメージを作り上げるようにします。

 

 

記憶をちゃんと引っ張り出せるようにすることが目的なので、

氷のイメージを浮かべて、そこから「氷→功利主義」みたいに、記憶を引っ張りだせればそれでいいのです。

 

やることは連想ゲーム

ここでやっていることって連想ゲームみたいなものです。

その単語からどんなものを連想するか。

連想したものをイメージとして思い浮かべて、そのイメージと結び付ければいいのです。

HiRo

連想ゲームをやればいいんだね!

 

 

記憶力日本チャンピオンの単語の覚え方

昨日のコメント欄の質問には、ジャパンオープン記憶力選手権の日本チャンピオンでもある平田直也さんにも単語の覚え方についてのアドバイスを書いていただきました。

平田さんのコメント

 

とても分かりやすく書かれていて必見の内容なので、コメント欄の目立たないところに埋もれさせておくのはもったいないので、改めでここでも全文を掲載しておきますね。

 

平田です!私からも単語の精度をあげるために工夫している点を3つほど挙げてみますね。

①イメージ化が難しい単語は、語呂合わせで違うイメージにして覚える
HiRoさんもおっしゃってますが、本来の意味とは違う意味の単語として覚えることもあります。「功利主義」だと、私なら「小売り主義」として、モノをひたすら配っている人をイメージにします。もちろん氷でもOKです。このやり方は、概念などすぐイメージ化しにくい言葉や、元々意味の分からないカタカナ語(MemoryLeagueでたまに出てきますよね!)に適用しています。

②細かい所までイメージ化する
これは細かい区別のために行うのですが、「明確にする」などの単語は、ただ1つ「明確」っぽいイメージを思い浮かべるだけでなく、「に」の部分もイメージ化します。具体的には、「明確」で「虫メガネで紙を熱心に見ている人」をイメージし、「に」で「2人いるんだな」とイメージ化します。これらを合わせて、「2人が虫メガネで紙を熱心に見ている人」の絵を想像します。私は常に「に」が付く単語の場合、単語が「2つ」になるようにイメージ化しています。
「頼る」の場合でも、覚えている最中に「これちゃんと思い出せるか自信ないなぁ」となったら、「土下座をしている人」に加えて、「頼る」の「る」の部分も予備としてイメージ化します。私なら「土下座をしている人の上にカレーのルーがかかっている」場面を思い浮かべます。こうすると想起の時に、「土下座」や「頼む」と書いてしまうことはなくなります。

③イメージとしてだけでなく、音や視覚で覚える
単語をイメージ化するのは基本ですが、それだけでは心もとないので、「音」や「視覚」を併用して覚えることをしています。音の部分はHiRoさんと同じように、頭の中で音読しています。視覚の方は、私が多用しているやり方なのですが、文字数やカタカナか漢字かなど「文字の見た目」を意識するという方法です。例えば、「ジレンマ」と「功利主義」が並んでいた場合、「あ、4文字と4文字だ」ということを意識します。そうすると、想起の際にジレンマを思い出せば、「4文字が続いてたな」となり、思い出しやすくなります。カタカナの単語が並んでいたときは、「カタカナが続くなぁ」と意識したり、「明確になった」などがあれば「長い単語が出てきたなぁ」と意識します。こうすることで想起の精度が上がります。
リコールの時に空白があれば、「カタカナの単語って何かあったかな」と意識すると急に思い出せることもよくあります。

基本的に、覚えるときに1周目でイメージ化をしっかりすることを意識して、復習の2周目で不安な単語に対して音や視覚、細かい所もイメージ化するというやり方をよくやっています。

もし何か参考になれば幸いです!

 

日本チャンピオンの平田直也さんもこのようにイメージに変換して記憶しているのです。

しかもこういったことを時間をかけずに次々と瞬時にやっているのです。

HiRo

すっ、凄すぎる!

 

このようにチャンピオンが頭の中でどのようにして記憶しているのかを解説してもらえると、非常に参考になりますね。

平田さん、貴重なコメントをありがとうございます!

 

まとめ

  • 抽象的な単語もイメージに変換して記憶する
  • 力技で強引にでもイメージに変換する
  • 本来の意味からかけ離れていてもOK
  • やることは連想ゲーム

抽象的な単語をうまくイメージできないときは、これらのポイントを参考にしてみてください。

イメージ力や想像力がついてくればだんだんスムーズにできるようにもなってきますよ。

HiRo

これで抽象的な単語も覚えられるね!

 

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