1つの場所にいくつのイメージを置くか
記憶の宮殿を使い、ワードを記憶する場合、一つの場所に一つのワードをイメージに変換して記憶するのでしょうか?
それとも複数のワードで物語を作り、それを一つの場所に記憶しているのでしょうか?
こういった質問をいただきました。
1つの場所に1つずつがいいのか
それとも複数のイメージを置いた方がいいのだろうか?
HiRo
記憶の宮殿(メモリーパレス)を使いこなせるようになってくると、こういった疑問も浮かんできますよね。
1つの場所に複数のイメージ
複数のイメージを置く方法
一つの場所に複数のイメージを置く方法なんてあるの?
そんな風に思う人もいるかもしれませんので軽く説明しておきますね。
1つの場所に複数のイメージを置くというのは、例えばこんな感じ。
記憶の宮殿の場所がテーブルだとします。
記憶する単語が「トマト」と「はさみ」だったとします。
すると、
「テーブルの上にトマトがあって、そのトマトをはさみで切る」
こんな風にストーリーで繋げて、一つの場所に2つのイメージ(単語)を置くことができますね。
ストーリーで繋げる以外にも、左右や上下など位置関係を持たせるなどいくつか方法があります。
複数のイメージのメリット
この方法の一番のメリットは場所を節約できることです。
たとえば1つの場所に2つのイメージを置いていけば、1つの場合に比べて場所が半分ですみます。
あとはストーリーを作った方が覚えやすいという人もいるでしょう。
順番に注意が必要
1つの場所に複数のイメージを置くと、「どっちが先だっけ?」となる場合もあるので、ストーリーを作る際にも注意が必要になってきます。
「デメリット」と書いちゃうと、この方法が悪いみたいな印象を与えかねないですし、人によってはデメリットとも感じない場合もあるので、あえて注意点としておきますね。
1つの場所に1つのイメージを置く方法
こちらはもう特に説明は必要ありませんよね。
シンプルに一つの場所に一つずつイメージを置いていくだけです。
順番を気にしたり、無理してストーリーを作る必要もありません。
テーブルに置くのは「トマト」だけです。
1つだけなのでイメージが残りにくいという人もいます。
こちらの場合は記憶する単語と同じ数だけ、場所の数も必要になります。
どっちの方法がいいの?
じゃーこの二つの方法のどっちがいいの?
ここらでもう結論を言うと・・・
どっちもアリ!
個人的にはどっちもアリだと思っています。
「どっちがいいか」というよりも、「どっちが自分に向いているか」だと思います。
どちらにもそれぞれメリットもあれば注意点もあります。
メモリーアスリートでもそれぞれ
どちらの方法でも優れた選手はいる
「どっちもアリ!」というと中途半端な意見のように聞こえるかもしれませんが、
実はメモリースポーツ(記憶力競技)をしているメモリーアスリート(記憶力競技者)たちも人それぞれです。
複数の方が記憶しやすいという人もいれば、1つずつの方がいいという人もいます。
そしてどちらの方法でも優れた選手たちがいます。
どちらの方法が優れているとかではなく、
どちらの方法が自分にあっているかで選べばいいと思います。
私は1つの場所に1つの単語
ちなみに私の場合は1つの場所に1つの単語を置くようにしています。
ストーリーを作って1つの場所に5つの単語を置く方法を試していた時期もありますが、複数の場合だと1つが思い出せないと連鎖的に複数の単語が出てこなくなることもあったので、今はシンプルに1つにしています。
あと私の場合はストーリーを作るのがそんなに得意ではないというのもあります。
HiRo
単語と単語の組み合わせによっては瞬時にストーリーを作るのが難しい場合が出てきて、タイムロスをしてしまうこともあったので、それなら無理にストーリーをつくるよりも、ビジュアルイメージを描くことに専念した方がいいなと思ったので。
場合によっては単語と場所で補助的にストーリーを作る場合もあります。
これはメモリースポーツの過去問ですが、
例えば、65~ ブロッコリー、スルタン、難民、脚本家・・・
この辺の並びを一瞬でストーリーを作るのは私に難しかったりするので。。。
HiRo
メモリーアスリート青木健さんは2つ
記憶力日本選手権の元チャンピオンでもあり、海外でも活躍されているメモリーアスリートの青木健さんは1つの場所に2つのイメージ(単語の場合)を置いているそうです。
メリットとして挙げていたのは・・・
・場所の消費を抑えれらる
・2つセットで覚えるので、どちらかが出てくればほぼ確実に思い出せる
デメリットとして挙げていたのは・・・
・2つとも出てこないと、その列が0点になってしまう(メモリースポーツの場合)
・雑に覚えると2つの単語のどっちが先になるか分からなくなる
こちらはご本人の許可を得て掲載しています。
HiRo
青木健さんについてはこちら。
ちなみに青木さんは中国での知名度も高く、中国版TwitterのWeiboでは偽アカウントまで出現したそうです(笑)
どちらの方法でも優れた人がいる
一つ言えることはどちらの方法でも優れたメモリーアスリートがいます。
どちらが優れているとか、どちらがいいとかではなく、どちらが自分にむいているかで選べばいいと思います。
どちらにもそれぞれメリットもありますし、注意点(デメリット)もありますので、そこを理解してどちらが自分にあっているかで選べばいいと思います。
複数の単語でストーリーを作った方が記憶しやすければそちらの方法でいいと思いますし、一つ一つ置いていく方がやりやすいと思えば、そちらでいいと思います。
種目によっても変わる
ここまでは単語の話をしてきましたが、1つの場所にいくつのイメージを置くかは種目によっても変わってきます。
例えばトランプなら1つの場所に1枚(1つのイメージ)を置く人もいれば、複数枚のイメージを置く人もいます。
単語では2つのイメージを置いている青木健さんもトランプでは3つのイメージを置いています。
ややこしくなるので詳しい話はここでは省略しますが、PAOシステムというものを使って3枚のトランプを1つのイメージに凝縮しているのです。
私も単語では1つの場所に1つですが、トランプの場合はかなり個性的なやりかたで、5枚を1つの場所に置いています。
ここでも言えることは、トランプにしても1枚でも2枚、3枚・・・でもそれぞれ優れた選手たちがいます。
目的によっても変わる
ここまではメモリスポーツとしての競技目線での話でしたが、日常生活で使う場合にはまた使い方も変わってきます。
競技のようにスピードを求められることもないので、時間をかけることもできますし。
ワードと言っても、買い物リストのように特に順番が関係ない場合は、どっちが先とか後とか気にしなくてもいいですし、ストーリーも作りやすくなりますよね。
試験勉強のような場合では関連するいくつかのワードを1つのカタマリにして覚えた方が、覚えやすく、引き出しやすかったりする場合もありますし。
このように1つの場所にいくつのイメージを置くかは、目的によっても変わってくると思います。
まとめ
まとめに入りますが、1つの場所に1つのイメージを置くか、複数のイメージを置くかは・・・
どっちもアリ!
どちらの方法でも優れた選手たちがいます。
どちらにもメリットも注意点(デメリット)もあるので、それを理解して、
どの方法が自分にあっているかで選べばいいと思います。
「自分はこれだ!」という方法を見つけて、それを信じてやっていけばいいと思います。
ただどの方法が自分にあっているかは、すぐには分からないと思うので、まずはいろいろと試してみるといいでしょう。
だんだん「これだ!」という方法が見つかると思います。
HiRo