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記憶の宮殿のトレーニング3【イメージをリンクさせる】

ここまで記憶の宮殿のトレーニングとして、1回目ではイメージの鮮明さ、2回目ではイメージの瞬発力についてかいてきましたが、トレーニング3回目は“イメージをリンクさせる”についてです。

記憶の宮殿のトレーニング1【イメージの鮮明さ】

記憶の宮殿のトレーニング2【イメージの瞬発力】

 

イメージを結びつける

記憶の宮殿がある程度鮮明に描けるようになり、スラスラと歩き回れるようになったら、今度はそこに記憶したいものを並べていくトレーニングをしてみましょう。

記憶の宮殿の場所のイメージと、記憶したいものを、しっかりとイメージの中で結びつける(リンクさせる)のです。

この結びつきがうまくできていれば、記憶として留めておくことができますし、この結びつきが弱ければ、後で思い出そうとしても、その記憶を引き出すのが難しくなってしまいます。

 

イメージのリンクの仕方

場所イメージと記憶したいものをリンクさせる方法ですが、私は主に以下の3つの方法を使ってリンクさせています。

 

映像でリンクさせる

これは文字通り、映像としてリンクさせる方法です。

たとえば記憶の宮殿の場所イメージが自分の家のテーブルだったとします。

そして記憶したいものが例えば「鳩」だったとします。

すると、テーブルの上を歩き回っている鳩をビジュアル化して、テーブルと鳩を映像としてリンクさせます。

 

ストーリーでリンクさせる

ストーリーでリンクさせる手法もあります。

例えば上の例と同じように、場所のイメージがテーブルで、記憶したいものが鳩だったとすると、

「鳩は伝書鳩で、手紙を持ってきてくれた」

みたいなストーリーを勝手に自分で作るのです。こういったストーリーを作ることで記憶に残りやすくしていきます。

 

五感や感情でリンクさせる

五感や感情を利用してリンクさせる手法もあります。

上と同じように、場所のイメージがテーブルで、記憶したいものが鳩だったとすると、

「鳩がテーブルの上でフンをして、汚いし、臭い」

こんなイメージを描くことで、臭いといった嗅覚にも訴えかけてきますし、テーブルが汚れてマイナスな感情も起こります。後から記憶を引き出す時には、たしかこのテーブルは嫌なことがあったな、そういえば臭かったなとか、五感や感情が頼りとなって記憶を引き出すことができるのです。

特に記憶力競技では限られた時間の中で何十、何百ものイメージを記憶しなければいけませんので、イメージが濃く残っているものもあれば、ぼんやりとしか浮かんでこない時だってあります。

そういった時にはこうやって五感や感情を頼りにして、イメージを紐解いていくことも必要になってくるのです。

 

自分に合った方法を探そう

これら3つの方法を全て同時に行う必要はありませんので、臨機応変にその場所イメージに合った方法を取り入れてみたり、自分の得意な方法を探してみたりしてみてください。

リンクがスムーズにできるようになってくれば、記憶するのもかなりスムーズになり、記憶の宮殿の効果も実感できるようになっていると思います。

 

まとめ

記憶の宮殿のイメージがある程度鮮明に描けるようになり、イメージを描く瞬発力もついてきたら、記憶したいものとリンクさせるトレーニングをしていきましょう。

記憶したいものをリンクさせるには、以下の3つの方法があります。

 

記憶の宮殿を財産にしよう

ここまで3回にわたって記憶の宮殿のトレーニング方法についてかいてきましたが、こうやって具体的なトレーニング方法を書いても、実際にやってみる人は限られた人だと思います。

記憶の宮殿というのは実際に目に見えるものではなく、自分のイメージの中だけにあるものなので、実際に出来上がっている実感もつかみにくいですし、なかなかトレーニングに対するモチベーションの維持も難しいと思います。

しかしこういったトレーニングを実践し、地道にトレーニングを重ねていけば、記憶の宮殿を自分のものとして自由自在に使いこなせるようになってきます。

頭の中に記憶の宮殿を築き上げることができれば、それを何度でも繰り返し利用することもできますし、どんどん拡張していくこともできます。

一度記憶の宮殿を作り上げることができれば、それが自分の財産にもなるでしょう。

 

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