メモリーアスリートの視点からTOEICの攻略法を紹介していくシリーズです。
メモリーアスリートのスキルや経験や考え方などをTOEIC(英語学習)にどのように活かしているかを、私の実体験などを交えながら紹介していきます。
この記事の信頼性・こんな人が書いているよ
・TOEIC925、英単語検定1級、英検準1級、中国語検定2級
・メモリーアスリートとして記憶力の大会で入賞経験有
・世界記憶力選手権にも出場経験有
全部を記憶の宮殿に並べようとしない
「記憶の宮殿を使って単語帳を1冊全部覚えるぞ!」
TOEIC学習にも記憶の宮殿が役立つと知って、こういった意気込みの人もいるかもしれません。
その意気込みはいいですが、記憶の宮殿を使う前にまずは単語の精査をしましょう。
単語帳の単語をすべて記憶の宮殿を使って覚えようとすると、単語の数と同じだけの場所(記憶の保管庫)が必要になります。
1000単語覚えるなら1000の場所(保管庫)、2000単語なら2000の場所といった具合に、単語の数と同じだけの場所が必要になります。
1つの場所に2つや3つの単語を並べるテクニックもありますが、それでも単語の数に比例して場所の数が必要になります。
私の場合はメモリーアスリートとして競技でもたくさんの場所を使うので、こういった数にも対応は可能ですが、まだ場所の数が少ない人もいると思います。
場所の数はできる限り節約したいところですよね。
HiRo
まずは単語の精査をする
いきなり単語帳の単語を全部記憶の宮殿に並べようとするのではなく、まずは単語の精査から始めましょう。
単語帳の中にはすでに知っている単語もあると思います。
そういった単語はわざわざ記憶の宮殿に並べる必要はありません。
ほかにも語呂合わせや語源の知識などで覚えられるものもあると思います。
わざわざ記憶の宮殿を使わなくても、ほかの方法で覚えた方が早いものもあります。
こういったものもわざわざ宮殿に並べる必要はありません。
いきなり全部を記憶の宮殿に並べようとするよりも、まずは単語を精査して、省けるものはできるだけ省くようにするのです。
そうすることで無駄を省けますし、場所の節約にもなります。
HiRo
目的は単語を覚えること
記憶の宮殿の場所の数(保管庫)に余裕があり、単語帳通りに順番に記憶したほうがやりやすい、そういった人は別にそのやり方でもかまいません。
しかし多くの方は場所に限りがあると思いますし、知っている単語をわざわざ記憶の宮殿に並べるのは2度手間でもあるので、省けるところは省くようにしましょう。
目的はあくまでも単語を覚えることです、記憶の宮殿を使うことではありません。
記憶の宮殿を使うよりも、語呂合わせを作ったほうが覚えやすい単語、語源の知識を利用した方が覚えやすいもの、知っている単語と関連付けた方が覚えやすいものもあると思います。
そういった単語にまでいちいち記憶の宮殿を使う必要はありません。
記憶の宮殿は記憶するための手段の一つにすぎません、記憶の宮殿を使うことが目的にならないように気をつけてください。
頭の中にオリジナルの単語帳を作る
私は英単語検定1級を受験する際に12000単語を覚えましたが、その時も12000単語全部を記憶の宮殿を使って覚えたわけではありません。
すでに知っている単語も多かったのでまずはそれを省きます。
語呂合わせ、語源、関連付け、イメージなどを利用して覚えたものもあります。
記憶の宮殿をわざわざ使わなくても、他で覚えた方が早いものもあります。
記憶の宮殿に並べるのは、そういったところから漏れた単語です。
そういった単語だけをピックアップして記憶の宮殿に並べるようにしています。
自分で覚えにくいと感じている、苦手な単語だけを選抜した、いわばオリジナルの単語帳みたいなものを作って記憶の宮殿に並べているのです。
記憶の宮殿は整理や復習のツールとしても優れているので、苦手としている単語でも記憶の宮殿を使うことで記憶しやすくなります。
頭の中で何度もイメージを描いているうちに、その単語とも親しくなれます。
単語帳を使って英単語を覚える際に、そのまま全部記憶の宮殿を使って覚えようとするのではなく、まずは単語の精査をし、記憶の宮殿に並べる単語をピックアップすることです。
ピックアップした単語だけを集めて、記憶の宮殿という頭の中にオリジナルの単語帳を作り上げるようにしてみましょう!
HiRo