メモリーアスリートの視点からTOEICの攻略法を紹介していくシリーズです。
メモリーアスリートのスキルや経験や考え方などをTOEIC(英語学習)にどのように活かしているかを、私の実体験などを交えながら紹介していきます。
この記事の信頼性・こんな人が書いているよ
・TOEIC925、英単語検定1級、英検準1級、中国語検定2級
・メモリーアスリートとして記憶力の大会で入賞経験有
・世界記憶力選手権にも出場経験有
音声化して読む癖
今回は難易度が高めの読み方のテクニックのお話です。
英語に限らず、日本語でも文字を読むときに頭の中で音声化して読んでいる人が多いと思います。
「今日はいい天気ですね。」
例えばこれを読むときにも、目で追った文字を「kyo wa ii tenki desu ne」といった具合に、実際には声には出してはいないけれど、頭の中で音声化している人が多いと思います。
この音声化は内容を理解するのに役立っていますが、必ずしも必要というわけではありません。音声化をせずに理解することも可能です。
音声化をしていると、読むときにどうしてもその音声化のスピードに引っ張られてしまいます。本来ならもっと速いスピードで読むことができる(理解できる)のに、音声化のスピードにつられて読んでしまうようになるのです。
HiRo
音声化を外すと速くなる
メモリースポーツでも音声化をしているとスピードが遅くなってしまいます。
たとえば数字でも「94563」という数字の並びを見たときに、「きゅー、よん、ごー、ろく、さん」みたいにいちいち頭の中で音声化していると、そのスピードより速く記憶することができなくなってしまいます。音声化をしている分だけ時間をロスしてしまいます。
しかしこの音声化してしまう癖を取り除くことで、スピードを上げることが可能になります。
音声化することなく見たものを認識し、記憶する、そうすることで音声化のスピードに引っ張られることなくスピードを出すことが可能になるのです。
ほんの些細なことに思えるかもしれませんが、コンマ1秒でも縮めていくことが求められる競技ではこういったスキルも必要になってきます。
トランプ記憶でも1分を切るようなレベルにはなるにはこういったスキルも求められます。トランプ1枚1枚を「ハートの3、ダイヤの5、スペードの9」といった具合に、見たものを音声化していては、それだけでも1分かかってしまいますからね。
HiRo
英文を読むときにも音声化しない
そしてこのテクニックはTOEICにも役立ちます。
英語の長文を読むときにも、音声化を外すことで速く読むことが可能になります。
音声化のスピードに引っ張られることなく、スピードを上げて読むことが可能になります。
英文を速く読むテクニックの一つとして「音声化しない」というのがあることも知っておくとよいでしょう。
HiRo
とは言え、これができなくてもTOEIC900点をクリアすることは十分に可能ですし(むしろやっている人の方が少ないと思う)、こういった方法もあるのだなと頭の片隅に入れておくくらいでよいでしょう。
音声化を外せば読むスピードも上がり、TOEICでも強力な武器になります。
しかし難易度が高めのテクニックになりますし、人によってはかなり時間もかかると思いますので、優先度としては低めです。これよりもスピードを上げるトレーニングの方が即効性もあって優先度は高いと思います。
トランプを速く記憶する練習法、そこに英文を速く読む秘訣があった
「TOEICの点数とか関係なく、とにかくもっと速く読めるようになりたいんだ~」という英語のアスリートみたいな人はこういったテクニックにも挑戦してみるとよいかもしれません。
音声化を外すコツやトレーニング法はいくつかあるのですが、技術的で難しい話になってしまうので、ここでは割愛します。
HiRo