前回は世界記憶力選手権はどんなことをやるのかを紹介していきましたが、今回はそんな大会の会場の様子についてお伝えしたいと思います。
世界記憶力選手権って何をするの?記憶力競技の内容に答えるよ!
世界記憶力選手権の会場の雰囲気は?
試験会場のようにピリピリ?
世界記憶力選手権って一体どんな雰囲気の中で行われていると思います?
これからたくさん頭を使うので、試験会場のようなピリピリした緊張感が漂うよう雰囲気を想像する方も少なくないと思います。
休憩時間でもシーンと静まり返っていて、選手たちはみな「話しかけるなオーラ」が出ていて、ヘッドフォンで音楽を聴きながら自分の世界に入っている人、目を閉じて瞑想している人、自分なりの方法で各自集中力を高めている・・・
そんなシーンを思い浮かべるかもしれません。
和気あいあいとした雰囲気
でも実際には全然そんなことはありません。
競技前や休憩時間はとても和気あいあいとした雰囲気です。
選手同時で会話をしていたり、記念撮影をしていたりして、静まり返るどころかけっこうにぎやかな雰囲気です。
こんな感じで選手同士で雑談したりしています。
ちなみにこの二人の男性は以前の記事でも紹介しましたが、右が私の師匠でもあり、TEDにも出演しているNelson Dellis選手で、左がSUPER HUMANにも出演したJohn Graham選手です。
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有名選手は記念撮影会になる
世界選手権ともなると、それぞれの国の代表選手が集まるので、有名な選手たちがたくさんいます。
有名選手たちは競技が始まる前や休憩時間になると記念撮影を頼まれている姿をよく見かけます。
台湾代表チームが世界チャンピオンのALEX選手と記念撮影している様子をパチリ。
台湾代表チームとは10月の台湾オープンでもお世話になり、私は大学時代に第2外国語で中国語を学んでいて、中国語検定2級をとるところまでは勉強していたので、簡単な中国語を話すことができるということもあって仲良くさせてもらっています。
日本からのお土産を渡すと、台湾国旗のシールをいただきました。
HiRo
メディアもいる
世界記憶力選手権の様子はネットでのリアルタイム中継もありますし、各国に大会の様子を伝えるメディア等もいます。
会場の後方にはこういったカメラもセッティングされていますし、関係者のブースもあったりします。
有名選手はこのように競技の合間にもインタビューを受けたりしています。
セレモニーが盛りだくさん!
競技初日の朝からインドネシアの民族舞踊や現地のシンガーの歌声などが披露されます。
セレモニーをけっこうがっつりとやるので、初日の一種目目から時間はかなり押していました(笑)
あとセレモニーで流れていたインドネシアの国歌がけっこう耳に残りやすいメロディーで、1種目目の競技中に頭の中でリピートしていました(笑)
HiRo
競技中は試験会場さながら
競技前までは会場は和気あいあいとした雰囲気ですが、いざ競技が始まるとなると空気は一変します。試験会場さながらです。
選手たちは気が散らないように耳栓やイヤーマフを使って防音対策をします。
さらには帽子やサングラスなどを利用して視界を制限する選手もいます。
私は耳栓をして、その上からイヤーマフをつけるようにしています。
競技中はちょっとした物音にも過敏になってしまうことがありますが、耳栓とイヤーマフがあれば、ほとんどノイズが気になることもありません。
競技を終えてイヤーマフを外すと、こんなにもエアコンの音などノイズがあったのかと実感するくらいです。
それにイヤーマフをつけることによって、「さぁやるぞ!」と戦闘モードに切り替えることもできます。
ちなみに私が使用しているのは、こちらです。
価格も安いですし、勉強など集中したい時にも使えるので、試してみる価値ありますよ!
全米記憶力選手権で4度優勝しているNelson Dellis選手が使っているのはこちらです。
クラスメイトみたいな感覚
世界記憶力選手権は3日間かけて行われます。1日目の朝8時からセレモニー等が始まり、休憩を挟みながら夕方まで競技が続きます。
3日間朝から夕方までずっと同じ会場で、同じ座席に座って、同じ競技をやっているので、なんだかだんだんクラスメイトみたいな感覚が芽生えてきます。
私の前の座席はデンマーク代表のLARS CHRISTIANSEN選手だったのですが、彼は去年家族と3週間日本に旅行に来たそうで、日本の料理がすごく美味しかったとかいろいろ感想を聞かせてくれました。
来年の世界選手権はぜひ日本で開催してほしいとも言っていました(笑)
Lars選手はすっごく体が大きくて、スウェーデン代表のEmma Andersson選手と話している様子は、まるで小人と大男みたいです(笑)
印象的だったのでパチリ!
また競技が終わってもほとんどの選手が同じホテルに泊まっているので、ホテル内で出くわしたり、レストランで一緒になったりもします。
こういった選手同士の交流も大会の醍醐味の一つだと思います。
ここまで大会の様子を書いてきましたが、少しは雰囲気が伝わったでしょうか?
日本ではまだメモリースポーツ(記憶力競技)はマイナーですし、実際に大会に参加している人も少ないので、今後もこういった競技に関するリアルな情報をどんどん発信していきたいと思います。
疑問に思うこと、知りたいことなどありましたら気軽に聞いてくださいね!