前回はトランプ記憶について説明していきました。
今回はそのやり方について書いていきます。
トランプ記憶の正しい手順を知ろう
正しいやり方を知っているか
トランプ記憶は誰でもできるようになります。
できる人とできない人の違いを挙げるとすれば、
それは記憶力の良し悪しではなくて、
やり方を知っているか、知らないかだと思います。
正しいやり方を知り、トレーニングをすれば誰だってできるようになります。
大事なのは正しいやり方を知ることです。
料理にも手順がある
たとえば料理にも手順がありますよね。
「美味しいカレーが食べたいな~」と思っても、まずは材料が必要です。
材料が揃ったら、下ごしらをしますよね。
それからようやくカレー作りに取り掛かることができます。
トランプ記憶にも手順がある
トランプ記憶を行う時も手順があります。
手順はシンプルにこの3つです。
- 記憶の宮殿を用意する
- トランプをイメージに変換する
- 宮殿にイメージを並べていく
この3つのステップを1つずつこなしていけばいいのです。
1つ1つのボリュームは大きいのですが、ステップは3つだけですし、
このステップを1つずつこなしていけば、トランプ記憶ができるようになります。
では、この3つのステップについて1つずつ詳しく見ていきましょう。
ステップ1:記憶の宮殿を用意する
もう手元にトランプを用意して、覚える気満々の人もいるかもしれませんが・・・
はやる気持ちを抑えて、まずは先にやってもらいたいことがあります。
料理でも調理を始める前に、まずは材料を揃えなければいけませんよね。
トランプ記憶でも実際にトランプを覚える前に、やっておかなければいけない下準備があります。
それが・・・
ステップ1にあたる「記憶の宮殿(メモリーパレス)」を用意しましょう。
記憶の宮殿というのは記憶を保存しておく記憶の貯蔵庫みたいなものです。
トランプ52枚を記憶するための貯蔵庫を先に準備しておくのです。
記憶の宮殿についてはこちらに詳しく書いているので、こちらにも目を通しておいてください。
この記憶の宮殿はトランプだけでなく、数字や単語やイメージなどを覚えるのにも利用できます。
買い物リストやTO DOリストを記憶するなど日常生活でも大いに役立ちます。
記憶術のベースにもなるので、まずは記憶の宮殿を作るところから始めてみてください。
記憶の宮殿の作り方はこちらに詳しく書いてあります。
ステップ2:トランプをイメージに変換する
52枚のトランプにイメージを割り当てる
ステップ2は料理で例えると「下ごしらえ」にあたります。
トランプを覚え始める前に、まずはトランプに「下ごしらえ」をする必要があります。
何をするかというと、トランプをイメージに変換していくのです。
52枚のトランプ1枚1枚にあらかじめイメージを割り当てていきます。
例えば、ハートの1なら「りんご」。ハートの2なら「メロン」。ハートの3なら「バナナ」・・・といった具合に52枚全てにイメージを割り当てていきます。
イメージの割り当ては自由
どんな風にして、どんなイメージを割り当てていくか
やり方は自由です!
特に決まりはありません。
好きな食べ物でも、好きなアニメのキャラクターとかでも構いません。
物でも人でも動物でも、自分が好きなように割り当てていけばいいです。
まずは52枚それぞれに好きなイメージをつけていってください。
自由度が高いので逆に難しくもある
「自由に好きなイメージをつけてください。」
こんな風に言われても。自由度が高すぎて、何を基準にどんなふうにして決めていけばいいのか迷いますよね。
ここら辺が戸惑いやすくて、挫折しやすいポイントの1つだと思います。
トランプをイメージに変換する方法はこちらに詳しくまとめましたので、参考にしながら頑張ってください。
ステップ3:記憶の宮殿にイメージを並べていく
記憶の段階に入る
ここまで下準備お疲れさまでした。
ここからはようやく料理でいうところの調理の段階ですね。カレー作りに取り掛かります。
ではいよいよ実際にトランプを手元に用意して、記憶の段階に入っていきましょう!
HiRo
まずはトランプを1枚めくってください。
そしてそのトランプに割り当てたイメージを思い浮かべてください。
思い浮かべることができましたか?
では次に、思い浮かべたイメージを、記憶の宮殿に並べてみましょう。
ここまでできましたか?
おさらい
大事なところなので、もう一度流れを確認しますね。
まずトランプを1枚めくります。
- トランプをイメージに変換する
- 変換したイメージを宮殿に並べる
ステップ3では頭の中でこの2つを行います。
具体例
例えばトランプがハートの7だったとします。
そしてハートの7に割り当てたイメージが、ハートの「は」と7(なな)の「な」から連想して「花」というイメージを割りあてていたとします。
すると、頭の中には花のイメージを思い浮かべます。
花のイメージがしっかりと浮かんできたら、次に記憶の宮殿の1つ目の場所を思い浮かべてください。
ここでは仮にテーブルだったとします。
そしたらテーブルをイメージし、テーブルの上に先ほどイメージした花を置いてください。
ここまでがステップ3になります。
文字で説明するとかなり複雑なことをやっているように感じますが、慣れてくるとパッと頭の中で一瞬でできるようになってきます。
トランプ記憶3つのステップ
トランプ記憶3つのステップをおさらいしておきましょう。
- 記憶の宮殿を用意する
- トランプをイメージに変換する
- 宮殿にイメージを並べていく
トランプを記憶する前に下準備がありましたね。
まずは記憶の宮殿を用意すること。
そしてトランプをイメージに変換すること。
この二つができれば、トランプ記憶の準備が整いました。
あとはトランプをめくり、イメージに変換して、記憶の宮殿に並べていきます。
あとはステップ3の繰り返し
トランプを記憶するのはステップ3の繰り返しです。
1枚目のトランプをめくる。
そしてイメージに変換して、記憶の宮殿の1つ目の場所に並べる。
次に2枚目をめくり、
イメージに変換して、記憶の宮殿の2つ目の場所に並べる。
あとは3枚目、4枚目・・・と、52枚目まで同じことの繰り返しです。
テクニックを体に馴染ませる
初めは難しく感じるけれど
初めのうちは難しく感じると思います。
トランプをイメージに変換する時も、「えーっと、ハートの7だから…」と一つ一つ考えながらだと思います。
それを記憶の宮殿に並べていくのにもイメージ力が必要になります。
「こんなので本当に記憶できるようになるのかな??」と疑問に思うこともあるかもしれません。
しかしこれらもトレーニングを積むことで次第に慣れてきます。
車の運転でも同じこと
車を運転する方ならわかると思いますが、車の運転も始めは難しく感じたのではないでしょうか。
右折するにも、「ウィンカーを出して、周囲を確認して、ハンドルを回して・・・」と一つ一つ考えながらだったと思います。
それが慣れてくると、一つ一つを意識することなく、助手席の人と会話しながらでも普通にこなせるようになってきます。
トランプ記憶でもこれと同じです。
はじめは「えーっと、ハートの7だから・・・イメージが花で・・・」とか考えていたのが、
ハートの7を見た瞬間に、花のイメージがパン!と浮かんでくるようになります。
記憶できる枚数もスピードもどんどん伸びてきます。
トレーニングを積めば慣れてくる
あとはどれだけスムーズに記憶できるようになるかをトレーニングするだけです。
陸上の選手が速く走れるようにトレーニングをしているように、
メモリーアスリート(記憶力競技者)たちも、速く覚えられるように日々トレーニングを積んでいるのです。
これは私が1分間で26枚を記憶できた時の画像です。私自身も1分間で半分の26枚も記憶できるようになるなんて思ってもいませんでしたし、これを達成できた時はすごく嬉しかったです。
この時はこれが限界だろうな~と思っていたのですが、それでもトレーニングを重ねるたびにさらに枚数が増えていきました。
そして1分以内で52枚の記憶に成功することもできるようになりました。
トランプ記憶に特別な才能はいりません。
魔法でも神技でもありません。世界チャンピオンだってトレーニングを積んでいるのです。
正しい方法でトレーニングを積みさえすれば、あなたにだってトランプ52枚を覚えることはできるのです。
トランプ記憶は難しそうに見えますが、コツさえつかめば意外と簡単です。
それにやってみるとなかなか面白いですよ!
【追記】
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