数字記憶とは?
数字記憶とはランダムにならんだ数字の羅列を順番通りに記憶するものです。
記憶力を競う世界記憶力選手権というものが毎年開催されているのですが、その競技の一つであり、正式にはSpeed Numberと呼ばれています。5分間でどれだけ多くの数字を覚えられるかを競うものです。また記憶力日本選手権でもこの競技が採用されています。
ちなみに5分間で記憶できる数字の世界記録はどれくらいだと思いますか?
その数はなんと!
520桁です!!(2017年現在の記録)
たったの5分間ですよ、すごいと思いませんか!?
こちらに円周率が100万桁載ってます。よかったら5分で何桁覚えられるか試してみてください。世界記録の凄さが実感できると思います。
数字記憶にもテクニックがある
今チャレンジしてみて10桁、20桁しか覚えられなかったとしても落ち込む必要はありません。正しいやり方を知り、トレーニングをすれば5分で100桁くらいは目指せるでしょう。
この数字記憶にも実はテクニックがあるのです。520桁の記録を打ち立てた世界チャンピオンをはじめ、世界記憶力選手権に出場する選手たちはみな同じテクニックを使っています。
その方法とは・・・?
トランプ記憶の記事を読んでくれた方、感の鋭い方ならもうお分かりかもしれませんが、それは数字をイメージに置き換えることです。トランプ記憶ではトランプ1枚1枚を全てイメージに変換して覚えていきますが、数字記憶でも同じように数字をイメージに変換していくのです。
ちなみにトランプ記憶の記事はこちらです。
数字記憶の3ステップ
数字記憶をやる為のステップも、トランプを記憶する時と同じです。
- 記憶の宮殿を用意する
- 数字をイメージに変換する
- 宮殿にイメージを並べていく
この3ステップをやるだけです。
まずは記憶の宮殿を用意し、数字をイメージに変換するという2つの下準備が必要になります。記憶の宮殿の作り方に関しては他の記事で詳しく書いていますので、そちらを参考にしてください。
次に数字をイメージに変換していくのですが、これはゴロを利用するのが一番です。トランプなら数字と記号の2種類を覚える必要があるので、規則性を持たせたりする必要もでてきますが、数字ならゴロだけで十分です。数字からイメージへの変換については次回の記事で詳しく説明していきます。
2つの下準備が完成したら、あとは数字をイメージ化し、そのイメージを記憶の宮殿に並べていくだけです。初めはかなり難しそうに感じるかもしれませんが、やっているうちにすぐに慣れてきます。1~3か月程度トレーニングをすれば5分で100桁も夢ではないでしょう。
イメージの世界を楽しむ
数字を覚えるのも、トランプを覚えるのも、トレーニングをすれば誰でもできるようになります。映像記憶(写真記憶)のような特殊能力も必要ありません。超人的な記憶力も必要ありません。
正しいやり方を知り、トレーニングをするだけです。世界記憶力選手権に出場する選手たちも同じです。みなテクニックを学び、トレーニングを積み重ねているのです。トレーニングと言っても、たくさんの数字を覚えようと力む必要もありません。数字をイメージに置き換え、それを記憶の宮殿に並べていく。そんなイメージの世界を楽しむだけでいいのです。イメージの世界を楽しむことが記憶力を高める秘訣でもあります。
私自身も初めのうちは20桁覚えるのもやっとでしたが、イメージの世界を楽しみながらトレーニングを続けているうちに1分以内に80桁を記憶できるようにもなりました。
数字をイメージに変換していくのも、なかなか楽しいものですよ♪
次回はそんな数字をイメージに変換していく方法についてくわしく説明していきます。