メモリーアスリートの視点からTOEICの攻略法を紹介していくシリーズです。
メモリーアスリートのスキルや経験や考え方などをTOEIC(英語学習)にどのように活かしているかを、私の実体験などを交えながら紹介していきます。
この記事の信頼性・こんな人が書いているよ
・TOEIC925、英単語検定1級、英検準1級、中国語検定2級
・メモリーアスリートとして記憶力の大会で入賞経験有
・世界記憶力選手権にも出場経験有
数字がイメージに見える
私には数字がイメージに見えます。
車のナンバープレート、デジタル時計、電話番号・・・これらの数字も全てイメージに見えます。
数字を見た瞬間にイメージが浮かんでくるのです。
しかし私はサヴァン症候群ではありません。
このスキル(これをスキルと言っていいのかわかりませんが)をトレーニングによって身につけたのです。
きっかけは記憶力の大会
なぜそんなトレーニングをしたの?と疑問に思う人もいると思います。
きっかけは記憶力の大会です。記憶力の大会には数字を記憶する種目があります。
ランダムに並んだ数字をどれだけ多く記憶できるかを競う種目があるのですが、この時に私は数字をイメージに変換して記憶しています。私に限らずほかの選手たちも同じように数字をイメージに変換して記憶しています。
数字の羅列をそのまま覚えようとするのではなく、数字をイメージに変換してから記憶しているのです。
例えば「87」という数字をみると、語呂合わせからとって「はな」と呼んで「花」のイメージを浮かべるといったような具合です。
数字を見た瞬間にイメージに変換する、これをできるだけ速くできるようにしようと、日ごろから数字を見ると瞬時にイメージに変換する癖をつけていたのです。
車を見つけたらナンバープレートを数字に変換する、デジタルの時計や電話番号を見つけたら数字に変換する、そんなことをトレーニングがてら行っていました。
するとそれが癖になり、無意識のうちにもそれを行うようになり、いつしか数字を見ると瞬時にイメージが浮かぶようになっていました。
HiRo
数字やトランプの回路が出来上がる
数字を見ると、いちいち頭で考えたりしなくても、反射的に数字が浮かんでくるようになり、まるで「数字記憶の回路」みたいなものができたような感覚でした。
そして、これと同じことをトランプでも行っています。
トランプを見た瞬間にイメージに変換する、これをできるだけ速くできるようにトレーニングをしていました。
するとトランプも見た瞬間に考えなくてもイメージが浮かんでくるようになりました。
「トランプ記憶の回路」みたいなものができたのです。
「数字記憶の回路」「トランプ記憶の回路」こんなものが存在するのかわかりませんし、私が勝手に作った言葉ですが、まるでそんな回路が頭の中に出来たかのように、数字やトランプを見た瞬間にイメージに変換されるようになったのです。
HiRo
後天的に身につけたスキル
なぜこんな話をしているかというと、こういったスキルをトレーニングで身につけることができるということをお伝えしたいからです。
生まれつき持った先天的なものではなく、トレーニングによって後天的に身につけることができるのです。
数字を瞬時にイメージに変換して記憶する
トランプを瞬時にイメージに変換して記憶する
こういったこともトレーニングをすればできるようになるのです。
HiRo
同じ要領で英語の回路を作る
お待たせしました。ここからようやくTOEIC(英語)の話になります。
この経験が英語の回路を作る大きなヒントにもなったのです。
「数字やトランプでも、数字記憶の回路、トランプ記憶の回路みたいなものを後天的に作ることができるのなら、同じような道順をたどれば英語の回路を作ることだってできるのではないか?」
そんな発想から自分自身を実験台として、英語の回路作りに挑戦することにしたのです。
そしてその過程で英語の暗唱にドハマりしていくことになったのです。
結果としては、
・英文がスムーズに口から出るようになる
・英語を英語のまま理解できる(イメージとして処理)
・英語の語順のまま理解できる
こういった変化を味わうことができたのです。
英語の回路のようなものができていくのを実感することができました。
実験後にTOEIC900点もクリア
英語の回路を作ることができるのかという実験がてら英語暗唱を始めたのですが、その後TOEICを受けてみると900点をクリアすることができました。
TOEICの点数を意識していたわけではありませんが、TOEICの点数を上げることにも繋がりました。
トランプや数字を記憶するのと同じ道のりをたどれば、英語の回路も作ることができるのではないか?そんな実験を通じてTOEIC900点をクリアしたというのも、なんだかメモリーアスリートらしいなと思って、こんなお話をさせてもらいました。
この一連のお話については過去にブログでも5回に分けてかいているので、詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。
HiRo