今回は「トランプ記憶の回路ができた!英語の回路作りのヒントを得る」のお話の続きです。
自分自身を実験台に
数字やトランプの回路ができるなら、英語(外国語)の回路だって作れるんじゃないか?
そこで自分自身を実験台にして試してみることにしたのです。
HiRo
英語の回路を作るには?
数字やトランプの回路は気づいたらいつの間にかできていたのだけれど、スラスラとできるようになるまで反復していたことでできたのだと思います。
楽器をスラスラと弾けるようになる過程と似ているように思います。
そこで英語でも回路づくりにはスラスラできるレベルまで反復することが重要なんじゃないかという結論に至りました。
訳せる、意味が分かるレベルのフレーズを増やしていくよりも、瞬時に反応できるレベルの英語を増やしていく。
これが英語の回路作りには必要じゃないのかという持論です。
考えてようやく意味が言えるようなレベルのものは、英語の回路作りにはあまり役に立たなくて、英語回路の部品としては使えないんじゃないか?
瞬時に反応できてスラスラと言えるレベルまでやりこむことで、英語の回路みたいなものができるんじゃないか?
そんな結論に至ったのです。
暗唱に挑戦してみることに
いちいち頭で考えたりしなくても自然と口から英語が出てくるまでやりこむ
これに挑戦してみることにしました。
いわゆる「暗唱」というやつです。
暗唱することで英語の自動化を目指したのです。
暗唱といっても、ただ言えるようになること、ただ覚えることが目的ではなく、結果的にもう覚えてしまっていて、自然と口から出てくるような状態
そんな状態を目指すことによって英語の回路ができていくのを検証してみることにしました。
いくつかの問題点
ただそこにはいくつか問題がありました。それは・・・
英語の何を?どれだければいいのか?
トランプなら52枚、数字なら00から99までの100種類と数が決まっています。
PAOシステムを使ったとしても、イメージの数自体はその3倍程度。
記憶術のPAOシステムってどんなもの?ざっくりと説明してみた
それに比べて英語は・・・
英単語だけでも何千・何万語とあるし、フレーズや文章を覚えるにしても無限に存在しますよね。
それらを全部スラスラいえるレベルまでやりこむのは現実的じゃない…
英語の範囲をどうするかという問題にぶつかりました。
道を切り開いてくれた2冊の本
トランプの回路ができたのも52枚という決まった範囲があったからだと思います。
限られた範囲だったから、何度も何度も繰り返していくうちに自動化されたのだと思います。
英語もできる限り範囲を絞りたいところです。その方が反復もしやすいですし、モチベーションも保ちやすい。
でもどこにするのか?
そんな時に道を切り開いてくれたのが2冊の本でした。
1つは「海外ドラマはたった350の単語でできている」
ドラマの中に登場する多くの単語は基本単語でできているというもの。
ということは頻出なものだけに絞っても効果があるんじゃないか?
そして2冊目が「ドラゴンイングリッシュ基本英文100」
本書は英作文に必要なエッセンスを過不足なく100文に凝縮しているため、これを覚えるだけであらゆる英作文に対応できる基礎がマスターできるようになっています。ですから100文でいいのです。
「はじめに」に書かれているこの言葉は説得力がありますし、私に勇気を与えてくれました。
英語の回路作りの旅の目的地
やることは「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」の100文に絞ることにしました。
足りなければ後から増やしていけばいいですし、とりあえずはこの100文に賭けてみる。
100文ならなんとか挫折せずにできそうと思える現実的な数字でもあります。
そして目指すのはあくまでも英語の回路作り。
この100文をただ覚えることや、言えるようになることが目的じゃなありません。
「全文おぼえたぜぇ~」という自己満足を得たいわけでもありません。
その達成感を得ることも大事だと思うけど、そこで満足するのではなく、英語の回路を作ることを目指す。
車の運転や楽器を例に例えてこれまで散々説明してきたけど、繰り返し反復することで体が覚えて、頭で考えなくても体が自然と反応するようになる。英語でも同じようになるのかを自分自身を使って検証してみる。
それが英語の回路作りの旅の始まりでした。
そしてここから英語暗唱にドハマりしていくことになるのでした。
続きのお話はまた次回へ。