メモリーアスリートの視点からTOEICの攻略法を紹介していくシリーズです。
メモリーアスリートのスキルや経験や考え方などをTOEIC(英語学習)にどのように活かしているかを、私の実体験などを交えながら紹介していきます。
この記事の信頼性・こんな人が書いているよ
・TOEIC925、英単語検定1級、英検準1級、中国語検定2級
・メモリーアスリートとして記憶力の大会で入賞経験有
・世界記憶力選手権にも出場経験有
TOEICパート5でも記憶の宮殿を使う
私はTOEICのパート5でも記憶の宮殿を使っています。
問題文まで覚えているわけではなく、公式問題集の何度かやっても繰り返し間違えてしまう問題の答えを記憶の宮殿に並べるようにしています。
でも目的は答えを覚えることではありません。
ではなぜ記憶の宮殿に並べているかというと、目的が2つあります。
HiRo
頭の中にまとめノートを作る
1つ目の目的はまとめノート的な役割です。
記憶の宮殿は整理や復習のツールとしても優れています。
よく間違えるところを記憶の宮殿に並べておくことで、自分の弱点だけをまとめた、まとめノートを頭の中に作ることができます。
記憶の宮殿に並べることで、1周するだけで漏れなく復習をすることができます。
ある適度記憶が定着してくれば、テキスト不要でいつでもどこでも頭の中で復習を行うことも可能になります。
「それなら記憶の宮殿ではなくて、普通のノートにまとめるだけでもよいのでは?」と思う人もいると思います。
しかしノートにまとめても結局はその内容が頭に入っていなければ意味がありません。ノートにまとめただけで分かった気になったり、満足してしまったりしてはいけないので、記憶の宮殿にも並べておき、復習しやすいようにするのです。
HiRo
解法をインストールする
2つ目の目的は答えにたどり着くプロセスを覚えておくことです。
記憶の宮殿に並べるのは答えの部分ですが、答えと一緒に「解法」もセットで記憶するようにしています。
「この問題はこういう風にして解くのだな」という解法、答えにたどりつくまでのプロセスを頭に叩き込んでおくことが2つ目の目的です。
公式問題集と同じ問題が本番でも出ることはおそらくないと思うので、答えだけを覚えたところで役には立ちません。しかし似たような問題はよく出るので、答えを覚えるのではなく、解法を覚えておくようにするのです。
似たような問題が出たときに、「これはあの問題に似ているな」と察しがついて、同じプロセスで正解にたどりつけるようにするのです。
HiRo
具体的な例を1つ挙げると、
- dependable
- depend
- dependability
- dependably
このように品詞違いの単語の中から答えを選ぶ問題はよく見かけることがあると思います。
これの答えを覚えておくことに意味はなくて、なぜその答えになるのか、何を理由にしてその答えを選ぶかといったことが大事になります。
「前の動詞を修飾する品詞が入るから副詞が答えだな」といった答えにいたるプロセスが大事なのです。
答えだけでなく、そういった「解法」を頭に叩き込んでおくために記憶の宮殿に並べているのです。
そうすることで本番の試験で同じように品詞違いの問題が現れた時に、どういう考え方で答えを選べばいいかがすぐに分かるのです。
HiRo
公式問題集を全部やる
「この方法いいな!」と思った方はぜひ試してみてください。
公式問題集を出ている分、全部をやるといいでしょう。
全部といっても、繰り返し間違えてしまう問題だけなので、それほど量はないと思います。
パート5の弱点のみが凝縮されたオリジナルの記憶の宮殿を作り上げましょう!
繰り返し間違えてしまう問題は、TOEIC本番で違った姿で現れた時にも間違えやすいです。
答えだけを覚えるのではなく、答えを選ぶプロセスをしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
まったく同じ問題は出なくても、姿や形が違って見えるだけで、考え方は似たものが多いです。TOEIC本番の問題は初見になりますが、一度解いたことがある問題かのような気持ちで解けるようにしましょう。
ちなみにこれはパート5だけでなく、パート6でも同様のやり方で攻略可能です。
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