- 金のフレーズを持っているけど効果的な使い方を知りたい
- TOEIC高得点者の使い方を聞いてみたい
- 全部覚えた人はどんな使い方をしているのだろう?
今回はこんな方に向けての内容です。
一般的な単語帳としての使い方は他でも書かれているので、ここではメモリーアスリートの視点から、他ではあまり書かれていないようなことを紹介していきたいと思います。
ちなみに私は金のフレーズの1000単語を全て記憶し、瞬時に意味が出てくるくらいまでやりこんでいます。
実際にやった方法を紹介していきますね。
記憶の宮殿を使って覚える
英語の先生方や英語のブロガーの方たちはあまりこれについて書いている人は少ないですが、英単語を覚えるには記憶の宮殿を使うのが効果的です。
金のフレーズの単語も記憶の宮殿を使って覚えましょう。
記憶の宮殿とは古代から伝わる記憶術の一つです。場所のイメージを利用して記憶する記憶のテクニックです。場所法・メモリーパレスとも呼ばれたりします。
「記憶の宮殿って何?」って方はこちらを参照してください。
私はランダムにならんだ100桁の数字もシャッフルされた1パックのトランプも1分以内に記憶することができますが、これを可能にするのも記憶の宮殿を使っているからです。
数字やトランプに限らず、英単語を覚えるときだって記憶の宮殿を使うことで効果的に記憶することができるのです。
詳しいやり方はこちらにかいているので参考にしてみてください。
記憶の宮殿を使って覚えるには、記憶の宮殿を作ることと、英単語をイメージに変換する必要があります。
これがちょっとハードルを高く感じさせているかもしれませんね。
記憶の宮殿を作って、使いこなせるようになるには時間もかかりますしね。
それでも「急がば回れ」で、結果的には記憶の宮殿を使った方が早いと思います。
金のフレーズを覚えるときにも、記憶の宮殿をぜひ活用してみてください。
記憶の宮殿を使って「金のフレーズ」を覚えるときの注意点
選抜したものだけ覚える
金のフレーズのすべての単語を記憶の宮殿を使って覚えようとする必要はありません。
これは「英単語の覚え方」の記事でも紹介していますが、記憶の宮殿を使って覚える単語を選抜しましょう。
英単語検定1級も楽々合格した英単語の覚え方11のコツ【メモリーアスリート流】
金のフレーズの中にはすでに知っている単語もあると思います。
何度か見ているうちに覚えらえる単語もあると思います。
語源の知識を使ったり、語呂合わせにして覚えた方が早いものもあるでしょう。
そういった単語はわざわざ記憶の宮殿を使って覚える必要はありません。
まずは金のフレーズに目を通して、単語を選抜して、選抜した単語だけを記憶の宮殿を使って覚えるようにしましょう。
全単語を記憶の宮殿を使って覚えようとすると、記憶の宮殿の場所もたくさん必要になりますし、かえって非効率です。
イメージは自分で分かればいい
記憶の宮殿を使って覚えるには、英単語をイメージに変換する必要がありますが、これが難しい感じる人もいるかもしれませんね。
でもこれも難しく考える必要はありません。連想ゲームみたいなものです。
その単語の意味から思い浮かぶものなら何でもいいんです。
自分が記憶するためのものなので、自分さえわかればいいのです。
鮮明でリアルなイメージを描こうとする必要もありません。
どうしても難しい場合は違った方法で覚えましょう。無理に記憶の宮殿にこだわる必要もありません。手段が目的にならないように気を付けてくださいね。
五感や感情をフルに利用する
記憶術でも五感や感情を利用することをすすめています。五感や感情を利用することで記憶しやすくなります。
イメージ記憶をしたければ視覚に頼り過ぎない。五感や感情も乗っける
たとえばこんな感じ。
reluctant:形容詞 気乗りがしない、渋々~する
この単語を見ると、私の場合はため息をついて、しぶしぶ腰を上げてる様子が浮かんできて、「やだな~」という重苦しい気分を感じるんです。
そういったイメージだったり、感情みたいなものもセットにして覚えるようにしています。
覚える時にもただ見つめているだけではなくて、たくさん聞いて、口に出して、手で書いて・・・五感をフルに利用してみましょう。
「TOEICはマークシートだから書く必要はない」っていう意見もありますが、せっかく単語を覚えるなら書けるようになったほうがいいですよね。
それに書くのには「味変」の意味合いもあります。
食べ物でも同じものばかり食べ続けていると飽きてきますよね。フードファイターの方たちも途中で味変したりしますよね。
それと同じことです。ただ見ているだけ、聞いているだけだと飽きやすいです。
手で書いてみたり、口に出してみたりして、違った刺激を与えることで飽きにくくもなりますし、記憶としても残りやすくなります。
金のフレーズを覚えるときにはこんな風にして五感や感情もうまく利用してみてください。
「覚えたかどうか」よりも「反応できるか」で判断
英単語を「覚えた」か「覚えていない」かだけで区別していませんか?
それに加えて「反応できるか」という基準も加えてみてください。
例えば同じ「知っている単語」の中でも、見た瞬間にすぐに意味がいえるものもあれば、「えーっと…」と考え込んで5秒くらいしてから意味がいえるような単語も中にはあると思います。
どちらも同じ「知っている単語」として処理していますが、意味合いは違ってきますよね。
そしてTOEICで必要になるのは前者です。
TOEICは時間内に全問解き終えるスピードも求められる試験です。
単語の意味を思い出すのに5秒もかかっていたらそれだけでタイムロスですよね。そんな単語が本番で12個あったとしたら、それだけで1分ものロスになってしまいます。
TOEIC本番でも使い物になるのは、「ただ知っているだけの単語」ではなく瞬発的に意味が出てくるレベルの「反応できる単語」です。
単語をただ覚えただけで満足するのではなく、単語を見た瞬間にパッと意味が言えたり、イメージが浮かんでくるくらいまで「反応できるレベル」に引き上げましょう。
金のフレーズの単語を一通り覚えたら、今度は「反応できるかどうか」で仕分けして、すべての単語を瞬発的に意味が出てくる「反応できるレベル」まで引き上げましょう。
ただ知っているだけで終わってしまうと非常にもったいないです。反応できるレベルまでやりこんでこそ、1冊やりきったと言えるでしょう。
反復しながら記憶を濃くする
記憶の宮殿を使ったからといって1回で覚えられるわけではありません。記憶の宮殿はあくまでも記憶するための補助輪みたいなものです。魔法でもありません。
記憶するには何度も反復することです。繰り返し復習することで記憶が濃くなっていきます。
反応も速くなってきて、瞬時に意味やイメージが意味が出てくるようになります。
一度で覚えられなくても、何度か繰り返していくうちに覚えられるようになってきます。
英単語でも単純接触効果を狙いましょう。
単純接触効果とは、元々興味がなかった物事や人物に対して、複数回接触を繰り返すことで、興味を持つようになる心理的現象です。 たとえば、CMに流れている曲を毎日聞いているうちに、自然と覚えて、歌ってしまうなどが単純接触効果に当てはまります。
10単語を10日で100単語よりも、1日100単語ずつの方が効果的
1日10単語ずつやれば、10日で100単語だ!
こういう計画をたてがちですが、10日後には1日目の単語を覚えているでしょうか?
覚えたつもりでも、復習をしないとずっと記憶を保持しておくのも難しいです。
そこで1回にやる分量は増やして、それを繰り返し反復しながら覚えるようにしてみましょう。
1回にやる分量は100単語とか200単語と、ある程度まとまった分量をやります。
その代わりに1日で全部覚える必要はありません。
反復しながら記憶を濃くしていけばいいのです。上にも書いたように単純接触効果を狙うのです。
回数を重ねるごとに覚えた単語も増えていき、復習にかかる時間も短くなっていくでしょう。
まとめ
- 記憶の宮殿を使って覚える
- 記憶の宮殿を使って「金のフレーズ」を覚えるときの注意点
- 選抜したものだけ覚える
- イメージは自分で分かればいい
- 五感や感情をフルに利用する
- 「覚えたかどうか」よりも「反応できるか」で判断
- 反復しながら記憶を濃くする
- 10単語を10日で100単語よりも、1日100単語ずつの方が効果的
以上、『金のフレーズ』の効果的な使い方をメモリーアスリートの視点から紹介させてもらいました。
効果的な使い方が分かったところで、いざ実践してみましょう!
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