記憶術のPAOシステムってどんなもの?ざっくりと説明してみた

 

先日、記憶の宮殿トリセツを購入させて頂きました!まだ全て拝読してませんが、非常にわかりやすいと感じています。ありがとうございます
当方は記憶術初心者でPAOO? PAO? P? O?とこれらの意味が分かりません。検索してもヒットせず理解できません^^;
もしよろしければ教えて頂ければ助かります><

こういったコメントをいただきました。

 

トリセツは記憶の宮殿をスラスラと使いこなすことがメインテーマなので、本来はPAOとかPAとか難しそうな専門用語は入れるつもりはなかったんですよね。

でもPAOやPA、POをやっている人は、記憶の宮殿の場所づくりでも意識した方がいい点もあるので、その部分について補足程度に書いてみたんです。

PAOをやっていない人はそこはスルーして読み飛ばしてもらえばいいんですが、逆にPAOがどんなものなのか気になる人もいますよね。

 

PAOってこのブログでもちょこちょこ出てきていていますし、知らない方のためにも、この際記事でまとめておこうと思います。

 

PAOとはなんぞや?

まずはPAOとは何ぞやって話ですが、

 

PAOとはずばりこれです!

 

これを使って顔の筋肉を鍛えるのです。

顔の筋肉を鍛えることで、その刺激が脳にも伝わり、記憶力が高まるというものです。

まずはこれを購入してください。

 

 

っていうのは全くの冗談ですが・・・

PAOで検索するとこればっかり出てきますよね。

HiRo

これじゃないことくらいは分かってる・・・

 

 

さて、気を取り直して。

PAOというのは、主にカードや数字を記憶するときのテクニックです。

 

PがPersonの略で「人」

AがActionの略で「動き」

OがObjectの略で「物」

この3つの頭文字をとって「PAOシステム」といいます。

 

3つを1セットにして覚える方法

例えばカードを記憶するときには3枚を1セットにします。

3枚で1つのイメージ(ストーリー)を作り上げるのです。

 

一例として

P(人)がイチロー選手

A(動き)が投げる

O(物)がボール

だとしたら、イチロー選手がボールを投げているイメージに変換するのです。

 

毎回イチロー選手が登場するわけではなく、人、動き、物もそれぞれカードによって変わります。

トランプは全部で52枚あるので、そのカード1枚1枚にP、A、Oそれぞれのイメージを割り当てていくのです。

P(52種)×A(52種)×O(52種)で、3枚の組み合わせによって、いろんなイメージやストーリーが出来上がるといったものです。

 

組み合わせによっては松本人志(P)、かじる(A)、ギター(O)みたいにちょっと変わった内容になることもあります。

しかしそういった突拍子もないようなイメージの方がインパクトがあって記憶に残りやすかったりもします。

 

ざっくりした説明ですが、このようにP(人)、A(動き)、O(物)の3つをセットにして1つのイメージやストーリーを作り上げていくのがPAOシステムです。

 

場所の消費を抑えられる

ではなぜこのような難しい覚え方をするのかというと、

PAOの一番のメリットは「場所の消費を抑えられること」です。

 

例えばトランプ1枚1枚に1つのイメージだと、52枚覚えるのに52か所の場所のイメージが必要になりますよね。

しかしPAOなら3枚を1セットにして1つのイメージを作り上げるので、必要な場所イメージの数は52÷3で17(余り1枚)ですみます。

3枚のカードを一つのイメージに圧縮することで、場所の消費も1/3に抑えることができるのです。

HiRo

PAOなら場所が少なくて済むんだね!

 

PA、POもあるし、PAOOもある

3枚1セットではなくて、PA(人が動く)、PO(人と物)といったように2枚を1セットにする方法もあります。

いきなりPAOシステムをやる前に、2枚1セットの方法で慣らして、3枚のPAOに移行するといった方法もあります。

 

記憶力日本チャンピオンの平田直也選手はPAOにさらにもう一つOを加えた、PAOOにされています。

 

 

PAOはあくまでテクニックの一つです

PAOはあくまで記憶のテクニックの一つです。

トリセツでは記憶の宮殿をスラスラと使いこなすことがメインテーマですし、記憶力競技よりも、勉強や実生活に役立てたい人はスルーしていただいてかまいません。

 

主にカードや数字を記憶するときに使うテクニックで、難易度も高いですし、わざわざやる必要はありません。

PAOをやらないと上のレベルにいけないとか、PAOにしたから記憶できる量が増えたり、スピードが速くなったりするというものでもありません。

記憶のテクニックの一つであり、こんなのもあるんだなと頭の片隅のとどめておく程度でよいと思います。

HiRo

スルーしても問題ないよ~

 

PAOをについてもっと詳しく知りたいなら

記憶のシステムについて興味があるなら、こちらの記事でもPAOについて触れているので参考になると思います。

記憶のシステムを変えることで違った景色が見えてくる

記憶のシステムを変更する時の4つの注意点

 

黄色本とも呼ばれたりするこの2冊の本にもPAOが登場します。

 

 

記憶術の初心者はまずはこの2冊を読んでみるのをお勧めします。

 

英文を読むのに抵抗がなくて洋書でもよければ、こちらの本が一番のおすすめです。

 

 

私の師匠であり(勝手にそう思っている)、全米記憶力選手権で4度の優勝を果たしているネルソン・デリス選手の著書です。

こちらにはPAOについてもけっこう詳しく書かれていますし、ネルソン選手自身が実際に使っているPAOのイメージも公開されています。

こんな感じで。

かなりおすすめなのでいずれレビューも書こうかなと思っています。

英文に抵抗がなければこちらの本が一番おすすめです。

 

ざっくりとですがPAOシステムについて書いてみました~!

HiRo

顔を鍛える器具じゃない方だよ~

 

6 COMMENTS

KG

早速記事にしていただきありがとうございます!!奥が深いですね!
とても分かりやすく理解できました^^感謝感激しました
最初顔の筋肉用のPAOが出てきたとき、あ~これで鍛えながら練習してる人がPAOなのかな?と見事にやられました(笑)
本までご紹介いただき、ご丁寧にありがとうございます。

1つのカードで3つのPAOの各イメージを作るんですね。そのカードが最初に来たらPのイメージ・2番目に来たらAのイメージ・3番目に来たらOのイメージに順番でイメージが変わる。そして3枚をストーリーで場所に貼り付けるということですね。全部で156種類のイメージ。それぞれのイメージをどのように設定するのかによっても影響が大きいですね。とても難易度高そうです^^;

メリットが場所の消費を抑えられる。一流になるとそれだけ場所の数や作成・管理・メンテナンスなどは大変ということなのでしょうか?何度も質問してすいません^^;

あと『10分間の極限SHOW〜10minites〜』というテレビ番組(ご視聴されてなかったらすいません^^;)で、大野元郎さんが挑戦され成功されました。これに感激し興味を持ちました。記憶力日本一という紹介だったので、調べると日本チャンプにもなられていて世界ランクも平田選手より上になってました。凄い方なんですね。もしかしたらHiRoさんもお会いされているのかと思い、大野元郎さんについてHiRoさんのご意見があれば是非聞きたいです。^^

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HiRo

KGさん
PAOをご理解いただけて良かったです。おっしゃる通り全部で156種類のイメージになりますし、組み合わせは52×52×52なので使いこなすにはトレーニングが必要になりますね。
場所に関しては人にもよると思いますが、競技だと種目の数も多いですし、長いものでは記憶時間が1時間の競技もあったりして、たくさんの場所が必要になるので、できるだけ消費も抑えたいところですね。
あの平田さんでさえ、先月の大会前には「場所が足りん」ってつぶやいていましたからね。
これって単純に場所が足りないのではなくて、競技でも使える1軍レベルの場所が足りないという意味です。
トリセツにも書いていますが、記憶の宮殿は作ったらすぐにスラスラと記憶できるのではなくて、使いこなせるように場所を育てたり、トレーニングをして1軍クラスにまで育てていく必要があるので。
「10分間の極限SHOW」見ましたよ!
見ているこちらまで緊張してくるような状況でしたが見事に成功していましてね。
大野さんとは台湾選手権や世界選手権などでお会いさせていただきましたが、競技前でも気さくに話をしてくれたり、アドバイスをいただいたりとお世話になっています。
記憶力の大会はいくつかありますし、年によって優勝者が違ったりもするので、記憶力日本一の肩書きを持った人は複数いたりしますが、私からすれば大野さんも平田さんも雲の上の存在であり、憧れの存在でもありますね。
また質問などありましたら遠慮なく聞いてください。

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IT

初めまして!3ヶ月前に場所法と出会いトレーニングをしてきて、今ではトランプ52枚を3分半で覚えられるようになりました。
私は今まで、トランプ暗記などで複数のイメージを1つのストーリーに圧縮して記憶の宮殿に置いているのですが、何個のイメージを1つのストーリーに圧縮するかはその場その時で決めているのでリコールをする時に記憶の宮殿の一番最初の場所から回想しないと何番目に何のイメージがあるかが分かりません。
なので、1つでもずれると後のイメージは全部順番がズレてしまう事が度々あります
こういう事をなくすためにも、何個で1つのストーリーを作る!などと自分の中でルールを決めた方がいいのでしょうか。

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HiRo

ITさん
コメントありがとうございます!
コメントを読んでいて一つ気になったのは、記憶の宮殿のそれぞれの場所にきちんとイメージを置けているかですね。
例えば6番目の場所がテーブル、7番目がベッドだとしたら、もし6番目のテーブルにあるはずのイメージが出てこなかったとしても、7番目のベッドにはベッドに置いたイメージが浮かんでくるはずなんですよね。ベッドに置いたはずのイメージがズレて6番目のテーブルの上にあると違和感があると思うんですよね。
最初から回想しないと何番目かわからない、順番が全部ズレるということはそれぞれの場所にイメージを置けてないような気もします。
もしかしたらストーリーに頼りすぎて、それぞれの場所にしっかりとイメージを残せていないのかもしれませんね。
今一度しっかりと場所にイメージを残すことを意識してみてはどうでしょうか。

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ACDC

PAOシステムって、自然な日本語の文法にしたらPOAになると思うので、僕はPOAでやってるのですが、問題ありませんか?

また、僕はPを数字のゴロで作っているのですが、PAOシステムの数字イメージが作り切れずマスターできておりません。

もしよろしければどのようなイメージを作られてるのか、教えていただけるとありがたいです。

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