記憶力競技に参加するつもりはないのですが、語学力や新しい知識を得るため、また人の名前を覚えるのが苦手なので、こちらの記憶術の場所法にチャレンジしたいのですが、やはり最初はトランプ記憶から始めてみるのがいいのでしょうか?それともとりあえず一つずつでも何かのイメージを宮殿に置いてとにかく覚えていく方法を取った方がいいのでしょうか?
こうったコメントをいただきました。
今回はこれについて持論を書いてみたいと思います。
先にズバリ答えを言わせてもらうと・・・
「トランプ記憶をやってみるべし!」
これから記憶の宮殿(場所法)にチャレンジしようと思っているのなら、まずはトランプ記憶から始めてみるのをおすすめします。
その理由について詳しく書いていきますね。
トランプ記憶で記憶術の土台を築く
記憶力競技に興味はないので、トランプを記憶するよりももっと役に立つものを覚えたい
こういった人もけっこう多いと思います。
記憶力競技を目指すつもりはないし、それよりも語学や試験勉強などに役立てたいという人も多いと思います。
その気持ち、よくわかります!
でもいきなり語学や試験勉強などに活かそうとしても、うまくいかなくて挫折してしまうケースも多いんですよね。
以前に「記憶術の守破離」という記事でも書いたことがあるんですが、記憶術を語学や勉強に活かすのはある意味「応用」みたいなものなので、その前に「基礎」をしっかり身に着けておくことも大事なんですよね。
トランプ記憶を通じて物事をイメージ化して記憶する力もついてきます。
トランプ記憶を通じて記憶の宮殿を使いこなせるようにもなってきます。
トランプ記憶には記憶術のエッセンスが詰まっているのです。
トランプ記憶をやることで、記憶術の基本が身に付き、記憶術の土台が出来上がってくるのです。
そういった意味でもまずはトランプ記憶に挑戦してみるのをお勧めします。
HiRo
52枚というゴールが明確
「1パック52枚」というゴールが明確なところもトランプ記憶をおすすめする理由の一つです。
1パック覚えられるようになりたい!
ここをゴールとして、ここをモチベーションとして頑張ることができますからね。
それに枚数という具体的な数値で自分の成果を測れるのもよいところですよね。
例えば20枚まで記憶することができたら、「あと6枚で折り返し地点だ!」とゴールまでの距離を感じやすいですし、1枚でも2枚でも記憶できる枚数が増えれば成長を実感できて嬉しくなりますしね。
いきなり語学や勉強に関するものを覚えようとすると、ゴール設定も自分でやらなければいけませんし、欲張って多くのものを覚えようとすると途中で挫折することになりかねないですからね。
その点ゴールが明確なトランプ記憶は初心者でもモチベーションが維持しやすいと思います。
HiRo
52枚のイメージを繰り返し描いてイメージ力を鍛える
記憶の宮殿を使いこなすにはイメージ力が求められます。
記憶したい物事をイメージに変換して、そのイメージを記憶の宮殿に並べていくわけですが、初めのうちはこれがけっこう難しく感じる人もいると思います。
記憶の宮殿のイメージがまだぼんやりしていたり、記憶したい物事を瞬時にイメージ化するのがまだ難しかったりする人もいると思います。
HiRo
トランプ記憶はそういった時にイメージ力を鍛えるのにも一役買ってくれます。
トランプは全部で52枚なので、1枚に1つずつのイメージを割り当てていけば、全部で52種類のイメージになりますよね。
52種類というと多く感じるかもしれませんが、52種類という限られたものしか出てこないので、何度も繰り返しているとだんだん慣れてきます。
52種類という限られた範囲のものを繰り返しイメージを描くことで、イメージ力も鍛えられていきます。
瞬時にイメージに変換する「イメージの瞬発力」もついてきます。
限られたイメージを繰り返し記憶の宮殿に並べてることで、記憶の宮殿を使って覚えるということに慣れていきます。
52枚のイメージを繰り返し描くことで、イメージ力が鍛えられ、イメージを使って記憶することにも慣れてくるのです。
HiRo
数字記憶から始めるのもアリ
トランプ記憶は難しそうなので数字記憶から始めました
以前ブログの読者さんからこういったメッセージをいただいたこともあります。
トランプ記憶も数字記憶もやり方はほとんど変わらないので数字から始めるのもアリなんですよね。
ただしトランプ記憶と比較するとメリット・デメリットもあるので、これも書いておきますね。
数字記憶のメリット(トランプ記憶と比較した場合)
・語呂合わせでイメージが作りやすい
トランプの場合は数字だけでなくマークもありますよね。
どのような規則性でどういったイメージを割り当てていくか、そこで悩んでしまう人もいると思います。
初心者にとってはここが最初のハードルかもしれませんね。覚える始めるよりも前の、イメージの割り当ての段階で最初のハードルがあるんですよね。
HiRo
でも数字の場合は単純に語呂合わせで作ることができるので、イメージ変換のハードルは低いと思います。
15なら「いちご」、83なら「はさみ」みたいな感じで語呂から簡単にイメージを割り当てていけますからね。
自分で語呂が思い浮かばない場合でも、語呂合わせジェネレータなどを使えばいいですし。
HiRo
・数字記憶は実用性が高い
あと数次記憶は実用性も高いです。
電話番号、クレジットカード番号、誕生日…こういったものもイメージに変換して記憶することができますからね。
HiRo
数字記憶のデメリット(トランプと比較した場合)
・トランプよりもイメージの数が増える
数字の場合は2桁で覚える場合は00から99までの100種類のイメージが必要になります。
トランプの52種類のほぼ倍になりますね。扱うイメージの数も増えるので、その分難易度も上がります。
・数字は同じ数字が登場することもある
トランプの場合は1パックの中に同じイメージが登場することはありませんよね。
例えばハートの1は1枚しかないので、すでにハートの1が登場していれば、それ以降に登場することがありません。
記憶があやふやなところも残っているカードから推測することもできます。
しかし数字の場合は同じ数字が何度も登場することもあります。
例えば電話番号でも「090-3290-XXXX」みたいに「90」が2度現れることだって普通にありますよね。
その点でも難易度は上がりますね。
・ゴールが不明瞭
トランプと違って数字はゴールが曖昧なんですよね。
100桁でも1000桁でも目指そうと思えばどこまででも目指すこともできますし、20桁30桁とかでも自分で満足がいけばそこで終えることもできますし、ゴールが不明瞭な分モチベーションにも影響があると思います。
HiRo
トランプ記憶は多方面の記憶力も伸ばすことができるのか?
トランプ52枚のイメージを覚えるのも大変そうなのですが、それでもトランプ記憶を少しずつやっていくうちに、他方面の記憶力(語学や人名覚え)も伸びてくると実感できるものなのでしょうか?
コメントにはこういった質問も書かれていたので、こちらにも答えておきますね。
語学や人名を覚えるのにも、覚えたい物事をイメージに変換する力が必要になってきます。
イメージ力も必要ですし、スラスラ覚えるためにはイメージを描く瞬発力も必要になってきますよね。
それに記憶の宮殿もスラスラと使える必要がありますよね。
そしてこれらはトランプ記憶を通じで身に着けることができるんでしたよね。
序盤でも書いたように、トランプ記憶が記憶術の土台を築き上げてくれますし、土台がある程度できれいれば語学や勉強にも活かしていくことができるようになります。
これが「多方面への伸び」として実感できるようにもなるでしょう。
HiRo
例えばいきなり英文のフレーズを記憶術で覚えようと思っても、どうやって英文をイメージに変換すればいいのか、どんなイメージを宮殿に並べていけばいいのか、初心者には難しく感じると思います。
イメージに変換するのに時間がかかってしまったり、その割にはなかなか覚えられなかったりして、
こんなことやるくらいなら、普通に覚えたほうが早い!
ってなってしまうと思うんですよね。
そうならないためにも記憶の宮殿のトレーニングをやったり、トランプ記憶を通じて土台をしっかりと作っておくことは大事なんです。
野球でもキャッチボールや素振りといった基本は大事ですよね。
一流選手ほどキャッチボールや素振りを大切にしています。
松井秀喜さんも「キャッチボールにはいろんなものが詰まっている」とキャッチボールの大切さを述べています。
https://full-count.jp/2015/01/26/post7564/
トランプ記憶もこれにかなり近いものがあると私は思っています。
HiRo
自分のペースで進めていけばいい
トランプ52枚のイメージを覚えるのも大変そうなのですが…
そうですよね。
最初は52枚を記憶するのなんて、すごく難しいことのように思えますよね。
1枚1枚にイメージを割り当てていくだけでも、けっこう大変だったりもしますしね。
このブログには「〇日でできるようになりました!」とか「〇分を切れるようになりました!」みたいなコメントもあったりして、そういうのを見て焦りを感じることもあるかもしれません。
でも実はそういったすごくできる人はごく一部だったりします。
最近トランプ記憶始めました!できるようになったらまた報告させてもらいます!
こういったメッセージはよくいただきますが、途中で音信不通ってパターンもけっこうあります。
飽きたのか、途中で挫折したのか、報告がないだけでできるようになったのか、結末がわからないのでヤキモキさせられます(笑)
HiRo
心当たりがある人は今からでも遅くないので、結果報告よろしく!
52枚だと大変そうだと思う人は、まずは1種の13枚だけでもいいんです。
ハートでもダイヤでもなんでもいいので、どれか一つに決めてその13枚だけを覚えられるようにしてみましょう。
それができるようになったら、2種の26枚にしてみる。
そんな感じで少しずつ枚数を増やしていけばいいと思います。
別に52枚にこだわる必要もありませんし、タイムや枚数を人と競う必要もありません。
自分のペースで無理なく続けられる範囲でやればいいと思います。
HiRo
さぁ今からトランプ記憶だぁ!
ここまで読んでくれたあなたら、トランプ記憶の重要性をよく分かってくれたと思います。
もうトランプ記憶がやりたくてうずうずしているんじゃないでしょうか。
トランプを手にして今すぐ始めてみましょう!
HiRo
【簡単!】トランプ記憶のやり方!この3ステップで今すぐできる
回答有難うございます。記事を読ませていただきました。大変丁寧に分かりやすく説明していただき助かります。
カードをイメージ変換する時点でなかなか思い出せずつまずいてますが、1種類(13枚)から少しずつ始めてみます。まずは基本からですね。
高石さん
参考になったようでよかったです!
1種類でもいいので、焦らず少しずつ慣らしていってみてください。
徐々にイメージがスムーズに出てくるようになると思います。